中古車販売店の社員教育で成果を出す方法|フィードフォワード1on1面談の実践ステップ 

2025.07.18

中古車販売店のスタッフが自ら成長する“社員教育”とは?

未来を一緒に描く1on1面談の方法を徹底解説します!

こんにちは!
今回は「中古車販売店における社員教育」をテーマにお話します。

実はちょうど今社員と1on1の面談を行っているんです。

そんな時に当社が取り扱っている保険会社さんの担当営業の方が来て、

保「面談やってるんですね」

僕『やってますよ。御社でもあるでしょ?』

保「ありますよ~苦笑い」

僕『嫌なの?』

保「好きなわけないじゃないですか」

と、こんなやり取りがあったんですね。

そこで僕が思ったのは、

『あ、面談って社員が嫌に感じるのが一般的なんだ!』

って思ったんですよ。

ただ、うちのスタッフは1on1好きなんですよ。

1on1やった後から目に見えて行動変わるんですね。

これはきっとうちのやり方が、

特殊なんだと思い、

それを公開しようかと思って、

今回言語化してみました。

是非皆さんも取り入れていただければ、

自ら成長する社員を育てられると思いますよ!

「うちのスタッフは続かない」

「成長が見えない」

「言われたことしかやらない」

そんな悩みをお持ちの方はこのブログを読めば、

きっと解消できるでしょう!

実は、スタッフの成長に大きく関わるのは、

「会社がどれだけ本人の未来に寄り添っているか」なんです。

■ 教育の軸は“フィードフォワード”


まず前提として、僕は面談で「過去を責める」フィードバックではなく、
“未来を一緒に描く”というスタンスで関わっています。

これを「フィードフォワード」と呼びます。

フィードバックは過去の評価。
フィードフォワードは未来の可能性に目を向けた対話です。

この考え方に沿って、面談は次の6ステップで行っています👇

■ ステップ1:現状の確認


まずは、

「今、何がうまくいっているのか?」

「何が課題だと感じているか?」

をお互いに確認します。

ここでは、正解・不正解を探すのではなく、
“自分自身の感覚”を言語化し、

現在の自分の位置を確認することが目的です。

■ ステップ2:思わず夢中になること


ここでいったん仕事の話から離れます。

「最近、楽しいと思う瞬間は?」

「時間を忘れるほど夢中になることって何?」

実は、この会話がめちゃくちゃ大事なんです。

なぜなら、夢中になることの中に“その人の強み”が隠れているから。

それを仕事にどう活かせるか?

という視点を持つだけで、仕事のモチベーションは大きく変わります。

その時に大切なことは動詞に目をむけることです。

例えば経理業務が好きという人がいたとして、

経理業務の中のどんな時に喜びを感じられるのか?

となると、

『数字をぴったりと合わせること』

とか、

『他の人のサポートをして感謝されること』

とか、

色々あるわけです。

それを聞いたら、その動詞を行えるような仕事をその人に会社からお願いできるんですよ!

■ ステップ3:なりたい姿の確認


次に、「理想の自分像」を一緒に描きます。

どんな人になっていたい?

どんなスキルを身につけたい?

どんな働き方をしていたい?

「なりたい姿」が明確になると、スタッフは未来に希望を持ちやすくなります。

当社の場合は半年後の自分を想像して、

どうなっていたら今よりも成長したことを感じられるか。

具体的に聞いていきます。

■ ステップ4:現状とのギャップ確認


ここでは、「じゃあ今の自分と比べて、何が足りないと思う?」

と問いかけます。

接客スキル?

車の知識?

提案力?

人との信頼関係?

この“ギャップ”を自分で見つけてもらうのがポイントです。


上司が「足りないよね」と言うより、自分で気づいた方が行動につながります。

■ ステップ5:行動目標の設定


ここで初めて「具体的な行動目標」を決めます。

今月は1日1回、提案の練習をする

接客の録音を聞いて改善点をメモする

車の機能について週3回自習する

スタッフ全員と一日一回は会話する

など、
大切なのは、本人が“できそう”と思えるレベル感で設定すること。
小さな成功体験が、やる気を継続させてくれます。

そして、その行動を行う上で、

『会社にリクエストしたいことある?』

と、会社がスタッフのなりたい未来の為に、

伴走してあげるんですね。

ここまでいくとかなり会社との信頼関係が築けています。

だから逆に、

『会社から一つだけリクエストするね。』

と伝えて普段気になっていた部分を変化させてあげることもできるんです。

■ ステップ6:進捗の確認


あとは、定期的に進捗を聞きます。

「やってみてどうだった?」
「困ったことはなかった?」
「めっちゃ良くなったじゃん!」

ここでも大事なのは、「できた?できなかった?」のチェックではなく、
“未来にどうつなげるか”という視点で対話することです。

そして変化したことに対して、しっかりと伝えてあげることです。

■ 1on1面談の効果はすぐ出るわけじゃない。でも…


「そんなのやって意味あるの?」
「忙しくて面談なんてしてる余裕ない」

最初はそう思うかもしれません。

でも、続けていると確実に変化が起きます。

自分の目標を持って動くようになる

上司と信頼関係ができる

離職率が下がる

チームが一体感を持って動き始める

時間はかかります。でも、“人が育つ”っていうのは、結局は信頼関係の中でしか起きないんですよね。

■ まとめ:社員教育=未来を一緒に描くこと


中古車販売店って、どうしても「販売ノルマ」や「利益」に意識がいきがちです。

でも、その前に「人」なんです。
その人がどんな未来を見ているのか?
どんな価値観を持っているのか?

そこに目を向けて、一緒に考えることが、最強の社員教育だと私は思います。

「育たない」のではなく、「育て方を見直す」。


未来を一緒に描く1on1、あなたの店舗でも、ぜひ取り入れてみてください!

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