中古車販売、薄利多売は可能か?
2019.10.11
中古車販売の薄利多売は可能か?
この問題を考えるにあたっては
利益額や利益率について説明しないと
わかりにくいですね。
例えば販売価格Ⓐ100万円の車とⒷ30万の車
一般論としては利益額はⒶの方が大きいわけですが
利益率はⒷの方が高くなりますね。
仮にです
Ⓐ仕入れ80万販売100万
Ⓑ仕入れ20万販売30万とした場合
Ⓐは粗利20万利益率仕入れに対して25%
Ⓑは粗利10万利益率仕入れに対して50%
一見するとどちらがいいのか?わかりにくいですね。
これを決算書上で見るとわかりやすいですよ
粗利は売り上げ総利益に該当する部分です。
しかしここには販管費が入ってないんですよ
販管費というのは家賃とか水道光熱費とか
給料とか広告宣伝費とか言った経費と言われる
数字ですね。
で、販管費というのは販売台数がⒶⒷ同一で
あった場合、ⒶⒷともにさほど変わらないわけですよ
そりゃそうですよね。電気代は売っている価格帯が
低いから安くなるとか家賃が安くなるわけじゃないですから
変わらないのは当たり前ですよね。
そうするとランニングコスト(店舗維持費)は販売価格帯
によって変わらないわけですよ。
仮に店舗維持費が月間100万だとしますでしょ
維持するためにⒶは5台Ⓑは10台必要なわけですね
(実務的には倍売れば販管費は当然Ⓑが高くなりますよ)
で、ここからが本論ですよ。ⒶとⒷを比較した場合
手元現金は(つまり手元に残るお金)台当たりだと
ⒷはⒶの半分なわけですよ。
僕の知っている限りにおいて、古今東西、手元現金が
同一ビジネスにおいて半分で成り立つ商売はないです。
これ安易な値引きにも言えますが仕入れ80万の車を
100万で売ってて売れないから1割引きで90万で売りますよね
手元現金は半分になるわけですよ。
繰り返しますが古今東西、手元現金が半分になって
成り立つ商売はないですよ。
で本論に戻るとⒷのモデルを選択した場合、Ⓐと
同一粗利を確保するためには倍売る必要があるわけですね
倍売ってちょうど店舗維持費が出てくる計算ですね
利益を出そうとしたらもっと売らなくてはならないわけです
結局は利益率より利益額を重視しないと中古車販売というのは
成り立ちにくく、薄利多売というのは極めて成り立ちにくいんですね
つまりは商売商売に応じた適正な利益設定というのがあるわけです。
これはどんな商売でも一緒ですけど会社存続が難しいような
利益確保しかなければ結局はどこかで手抜きしなければ
やっていけないわけです。
これを中古車販売ににもって来た場合はどうしても
利益率はいいけど利益額が足らなくなるんで登録費用で
補充するとか、とりあえず見た目と動く範囲内で
修理して売ってしまうとかあまりやりたくないことを
やらざるを得なくなってしまうんですね。
僕の考え方が正しいかどうかはわからないですけど
今、日本のビジネス形態というのは中古車に限らず
全てがストックビジネスの時代に入ったと思うんです。
なぜならすさまじい勢いで人口減少が始まってますでしょ。
この人口減少に対応するには蓄積型の売り上げや
収益構造を持ったモデルに転換せざるを得ないんですね。
ストックビジネスの最大のポイントは
売り切りにならない商材を選ぶということなんです。
売り切りにならざるを得ない商材ではなく
ストックビジネスになりやすい商材ということですね。
ただ幸いなのは中古車販売という商売は
従来あった売り切り型の販売方法からストックモデルへの
転換は比較的やりやすい商売なんですね
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