中古車販売店の在庫台数と損益分岐点の考え方
2025.06.06
あなたの会社の適正な在庫台数って何台ですか?
『え?在庫なんて置けるだけ置けばいいんじゃない?』
『在庫台数に適正なんてあるの?』
『考えたこともない・・・。』
そんな声が聞こえてきそうですね。
中古車販売店の経営において、
在庫台数の管理と損益分岐点の把握は、
利益を最大化し、
リスクを最小限に抑えるために極めて重要です。
本記事では、
在庫台数の考え方と損益分岐点との関係について、
具体的な数値例を交えて解説しますね。
いつまでもどんぶり勘定で経営していると、
いつの間にか資金が足りない!
とかなりかねないので、
ポイントを抑えておきましょう!
- 在庫台数の考え方
1-1. 在庫は資産であり、リスクでもある
中古車の在庫は、販売可能な商品としての資産である一方、
売れ残ることでコストを生むリスクも伴います。
在庫が多すぎると、
保管費用や洗車する人件費、
自動車税、
家賃コスト、
金利負担などが増加し、
利益を圧迫します。
在庫を沢山置けるように広い土地を借りればその分家賃コストは上がります。
そして在庫というのは資産を商品に交換しているものなんですね。
車は高価なものなので、ほとんどの方は借入を行って資産を増やしていると思います。
ということは銀行などから借りているお金を、
車という商品に交換しているということです。
それが100%の確率で毎月置いただけ売れるのであれば、
どんどん在庫を置けばいいのですが、
さすがにそんなことはないと思います。
つまり値減りのリスクがあるんです。
そこで必要になってくる考え方が、
在庫回転率です。
ちなみに当社の在庫回転率に関しては、
過去にこんな記事を書いたので参照してみてください。
では適正在庫は何台なのか?
考えていきましょう!
1-2. 適正在庫の算出方法
適正在庫台数は、販売目標台数と在庫回転率から求められます。
適正在庫台数 = 月間販売目標台数 ÷ 在庫回転率
例えば、
月間販売目標が15台で、在庫回転率を0.3と設定した場合、適正在庫台数は45台となります。
つまり在庫回転率が0.3ということは3ヶ月で一回転するということです。
在庫回転率を上げることで、必要な在庫台数を減らし、在庫コストを削減できます。
回転率を高めるには、
人気車種の仕入れや価格設定の見直し、
販売促進活動の強化が必須です。
次に月間販売目標台数と損益分岐点の関係を考える必要があります。
2-1. 損益分岐点
損益分岐点とは、
利益がゼロとなる売上高のことです。
ということはこの点を超えると利益が出始め、
下回ると損失が発生するということです。
損益分岐点を求める計算方法は下記に記しますが、
その前に固定費と変動費が分からない人もいるかもしれないので、
まずは固定費と変動費について解説しますね。
固定費と変動費の識別
固定費:人件費、賃料、光熱費、減価償却費など、売上高の変動に関わらず一定に発生する費用。
変動費:仕入れ費用、外注工賃、販売手数料など、売上高の変動に合わせて増減する費用。
変動費率の算出
変動費率 = 変動費 ÷ 売上高
損益分岐点売上高の算出:
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 – 変動費率)
損益分岐点比率の算出
損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 ÷ 現在の売上高 × 100
つまりいくら売り上げれば利益が出るのか?
ということです。
ただ、ここで問題になってくるのが、中古車販売店はちょっと特殊で、
売上だけで考えると失敗するってことです。
なぜなら、
売上高と粗利が比例しないからなんです。
100万円の車を販売して20万円儲かっても、
200万円の車なら40万円儲かるか?
ということです。
売上倍でも粗利は倍にはならないですよね。
もちろん1年とかの長期でみれば、
大体統一されていきますが、
1か月単位だと結構バラつきが出てきます。
だから、短期の場合は粗利で考える必要があるんです。
つまり台当たりの平均粗利が20万円だとして、
月の販管費が240万円だとしたら、
損益分岐点の販売台数は12台。
そうすると販売目標としては15台というのは妥当じゃないでしょうか。
まあ実際には下取りもあるので、
そこまで売らなくても利益は出ると思いますが、
言いたいことはこのように逆算して考えて設定しているか。
ということです。
そしてその在庫台数を置くためにはいくらの資金が必要なのか。
また、もっと在庫台数を少なくして、同じ販売台数を上げるためには何が必要なのか?
台当たりの粗利をもっと上げる為にはどうすればいいのか?
そこを真剣に考えていく必要がありますよ。
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