中古車販売とローン金利|なぜ“金利で儲けるビジネス”は破綻するのか
2025.09.25
「車を安く見せて高く売る!」
そんな戦略今だにやっているんですか?
いまだに大手を含め、
多くの販売店は、車両本体を安く見せかけて、ローン金利で利益を得るビジネスモデルを採用しています。
一見すると、これで利益を確保できるように見えます。
しかし──私は断言します。
そのビジネスモデルは、長期的に必ず破綻する。
なぜか?
理由はシンプルです。
参入障壁が低すぎるからです。
金利で儲けるのは「金融機関の役割」である
車屋の本質は何か?
──それは、車を販売して利益を得ること。
ところが今、多くの販売店は「金融業」に片足を突っ込んでいます。
ローン金利を高めに設定し、その金利差を自社の利益として吸収する。
これは一見、賢いやり方に見えるかもしれません。
でも冷静に考えてください。
金利ビジネスに参入するハードルは極めて低い。
銀行や信販会社は、2%前後の低金利で資金を貸し出しています。
そんな中で、高金利ローンで儲ける戦略が持続できるはずがないのです。
情報弱者の時代は終わった
かつては、金利の仕組みを詳しく知る人は少なかった。
「車を買うときはオートローンが当たり前」
「多少高くても、月々払えるからいいや」
そんな空気の中で、高金利ローンでも成約は取れました。
しかし今は違います。
SNSや比較サイトで、金利情報は一瞬で広まる時代。
「他店は3%台なのに、あなたの店は7%ですか?」
こうした会話が、商談の現場で当たり前に飛び交うようになりました。
つまり──
金利をごまかして利益を取る時代は、完全に終わったのです。
透明性のある商売が選ばれる
では、これからの時代に選ばれる車屋は、どんな店でしょうか?
答えはシンプルです。
**「透明性のある商売をしている店」**です。
私たちの会社では、ローン金利を「3.9%」と明示し、SNSやHPでも公開しています。
もちろん「もっと安い金利の金融機関」も存在します。
しかし大切なのは、**「自分たちは正直に提示している」**というスタンスです。
この透明性こそが、信頼を生みます。
高金利はボディブローのように効いてくる
「でも、まだ高金利で利益を上げられているよ」
そう思う経営者もいるかもしれません。
確かに短期的には利益になるでしょう。
しかし、その姿勢は確実にブランドを蝕みます。
高金利で販売していたことが口コミやSNSで拡散される。
「この店は車は安いけど、ローンで搾取する」と認知される。
これがじわじわと、ボディブローのように効いてくるのです。
今は良くても、数年後には「信用を失った店」として淘汰されるでしょう。
まとめ:金利ではなく「価値」で選ばれる時代へ
車屋の本質は、金利で儲けることではありません。
**「車を通じて、お客様に価値ある未来を届けること」**です。
金利を透明にすることで信頼を獲得し、
信頼をベースにLTV(顧客生涯価値)を伸ばす。
これが、これからの車屋が生き残る唯一の道です。
最後に、あなたに問いかけます。
「あなたの店は、まだ“金利で儲ける車屋”ですか?
それとも、“透明性で選ばれる車屋”ですか?」
未来を決めるのは、今のあなたの選択です。